三島市と郡上市はともに
「古今伝授のまち」として
2024年5月に連携協定を結びました。
和歌の世界で、師から弟子へと心と言葉を受け継ぐ「古今伝授」。
その精神は、水とともに生き、暮らしや文化を次の世代へ伝えてきた町の姿とも重なります。
静岡県に位置し、東海道新幹線が行き交う三島市。
富士山の伏流水が湧き出すこの町と、長良川水系の清流に育まれた岐阜県郡上市。
同じ「水の町」でありながら、水の生まれ方も、使い方も、育て方も違うふたつの地域。
比べてみると面白い発見がありそうです。
どうして三島と郡上なの?
三島市と郡上市は、日本文化の継承において重要な役割を担ってきた地域です。室町時代、和歌集『古今和歌集』の解釈を師から弟子へ伝える「古今伝授」は、東常縁から宗祇へ、三島で初めて形式化されたとされています。その後、郡上八幡を拠点に伝授が重ねられ、文化が各地へ受け継がれていきました。三島と郡上は、古今伝授の歴史的な流れの中で結ばれた、文化を「伝える」地域同士なのです。
古今伝授とは?
古今伝授(こきんでんじゅ)とは、和歌集『古今和歌集』の解釈や読み方、背景にある考え方を、師から弟子へと口伝で伝えていく日本の伝統的な文化継承の仕組みです。知識だけでなく、心構えや美意識も含めて受け継がれる点が特徴で、後世へ文化を正しく伝えるための重要な役割を果たしてきました。
郡上市はどこにある?
郡上市は岐阜県ほぼ中央、奥美濃の山々に囲まれ、長良川の上流に位置するまちです。
三島駅からは新幹線と高速バスを乗り継ぎ約3時間、名古屋駅からも約1時間30分と、中京圏からのアクセスが非常に良い「奥美濃の玄関口」となっています。
静岡県三島市とは、高速道路を利用して車で約3時間半ほどの距離にあります。
歴史的には、古今伝授の足跡が残る城下町として栄え、現在も街の至る所に水路が巡る「水のゆかり」が深い地として知られています。
環境省の「名水百選」第1号に選ばれた宗祇水をはじめ、清流が人々の暮らしに溶け込み、今も大切に守り続けられています。
市内には、日本最古の再建木造天守を擁する郡上八幡城や、広大な「ひるがの高原」など、歴史・自然・文化が調和した豊かな風景が広がっています。
郡上の観光スポット
郡上八幡城下町
三嶋大社の門前町として栄えた三島に対し、郡上八幡は奥美濃の政治・文化の中心として栄えた城下町です。山頂にそびえる郡上八幡城は、再建木造天守としては日本最古の歴史を誇り、木造ならではの温もりと風格が漂います。町には「いがわ小径」をはじめとする水路が網の目のように巡り、現在も洗濯や野菜洗いに使われるなど人々の暮らしに溶け込んでいます。環境省の名水百選・第1号に選ばれた「宗祇水」など、三島の源兵衛川とはまた異なる、城下町ならではの情緒あふれる水の風景に出会えます。
古今伝授の里
フィールドミュージアム
三島で体系化された「古今伝授」がのちに拠点を置いた大和(やまと)地域にある野外博物館です。東氏(とうし)の館跡を中心に、和歌をテーマにしたモダンな建築や、四季折々の表情を見せる美しい庭園、貴重な古典籍を収める資料館が点在しています。楽寿園のように自然と文化が調和した静かな空間の中で、三島から郡上へと受け継がれた「文化を伝える心」を肌で感じることができます。敷地内にはフランス料理店や温泉施設も隣接しており、歴史の息吹を感じながら贅沢な時間を過ごせます。
ひるがの高原 牧歌の里
富士山南麓・箱根西麓に広がる豊かな自然と同様、郡上北部の高鷲(たかす)地域には、雄大な高原風景が広がっています。季節ごとにチューリップやラベンダーが咲き誇る広大なテーマパークでは、ジャージー牛の乳搾り体験や引き馬、アルパカとのふれあいなど、高原ならではのアクティビティが充実。郡上産の新鮮な生乳をたっぷり使った濃厚なソフトクリームやプリンは絶品です。三島から少し足を伸ばして、家族連れやカップルで一日中リフレッシュできる、郡上最大の人気スポットです。
三島と郡上を比べてみよう!
同じ「水の町」でありながら、環境や歴史の違いによって育まれてきた文化は、三島と郡上で大きく異なります。
三島市と郡上市をテーマ別に並べて紹介し、それぞれの魅力を分かりやすく比較します。
水や食、暮らしの視点から、二つの町の個性をお楽しみください。